日本を代表する半導体メーカーであるルネサス エレクトロニクスの製品としては、一風変わった雰囲気を醸し出すシリーズがある。「がじぇっとるねさす(GADGET RENESAS)」、通称「がじぇるね」だ。電子工作やプロトタイピングの短期開発での利用を想定し、各種開発ボードを一般消費者向けに提供している。2012年に32ビットマイコン搭載の「GR-SAKURA」を発表して以来、徐々に品種を増やしてきた。

 ネット系技術者でありながらメイカー活動を推進するなどハードウエアにも詳しい新里祐教氏(GMOインターネット 特命担当技術分析官)がIoT開発キットを試用する本連載。今回はがじぇるねラインナップのうち、カメラと無線通信機能を搭載し“IoTプロトタイピングボード”を標榜する「GR-LYCHEE」を試用していこう。

 「がじぇるね」はルネサス エレクトロニクスが自社のマイコンを使って展開している試作・開発プラットフォームだ。今回はこのシリーズのうち、カメラと無線通信機能を搭載する「GR-LYCHEE」を使って遊んでみる。

 がじぇるねシリーズは原則ピンク色の基板を採用している。見るとすぐ「がじぇるねだな」と分かるほど、ピンク色の基板はインパクトが大きい。この手の開発キット用の基板の場合、回路パターンを保護する絶縁材である「レジスト」には緑色のものを使うことがほとんどだからだ。がじぇるねはサイトも全体的にピンク色になっており、“ゆるふわ感”が漂っている。

GR-LYCHEEのメイン基板と付属部品などを接続したところ。カメラ(KBCR-M04VG-HPB2033)と、マイコン(RZ/A1LU)、Wi-Fi用マイコン(ESP32)から成る
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