ビジネスモデル企画の際に考えるべき事項は書籍などで多くの提案がなされていて、それぞれ工夫が凝らされています。ここでは、凝りすぎずにできるだけオーソドックスな形のものを紹介します。さまざまな状況に応じてカスタマイズができるよう、ビジネスモデル企画を構造化した形で、全体から細部へとブレークダウンしながら解説します。図1に全体像を示します。

図1●ビジネスモデル企画の構成要素
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Level 1:収益性と実現性

 ビジネスモデル企画は、ビジネスモデルの内容を明らかにするものですが、そのビジネスモデルを実現するべきかどうか判断できる形にしなければなりません。そこで、構造の起点を事業性とします。次いで、キャッシュインに関する事項を示す「収益性」と、キャッシュアウトに関する事項を示す「実現性」の2つに枝分かれさせます。ビジネスはキャッシュインとキャッシュアウトから成り、企画したビジネスモデルを実現すべきかどうかは、これらの関係から判断するためです。

Level 2:売り上げとコスト、予想とその根拠

 企画は、どれだけのキャッシュインやキャッシュアウトを見込むのかという目標の予測と、なぜそのような目標を実現できるのかという根拠から成ります。そこで、前者の予測目標を「売上予測」と「コスト予測」に、後者の根拠を「売上要因」と「コスト要因」に枝分かれさせます。

売上要因 マーケティングの基本事項をベースに、キャッシュインを実現する根拠を明らかにします。マーケティングの基本事項とビジネスモデル企画書の各項目の関係は以下の通りです。

Segmentation & Targeting : 対象市場、顧客
Positioning : 顧客にとっての価値、市場投入タイミング、競合優位性
Product : 製品・サービス
Price : 価格
Place : 製品・サービス提供方法、課金
Promotion : 顧客との関係性

コスト要因 売上要因のパートに記載したビジネスを実現するための課題が何か、どのような方針で課題を解決していくか、課題を解決するために必要な社内外の資源は何か、というように、課題解決の枠組みをベースにキャッシュアウトの根拠を明らかにします。

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