「とりあえず睡眠薬」はもう終わり(page 3)

“眠り”を誘うデジタルヘルス・ソリューションが続々

2017/05/15 08:30
伊藤 瑳恵=日経デジタルヘルス

SASやいびきを「チューブ」で救え!

 次に、(b)の睡眠時の気道を確保する鼻腔挿入デバイスが、seven dreamers laboratoriesが提供する「ナステント クラシック」である。先端にジェルが塗られているチューブを鼻腔に挿入し、睡眠時の気道を確保するもの。睡眠時無呼吸症候群(SAS)やいびきなどの睡眠障害を改善する一助となる。クラスⅠの医療機器として2014年7月に販売を開始した。

鼻腔挿入デバイス「ナステント クラシック」(画像提供:seven dreamers laboratories)
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「ナステント・クラシック」使用イメージ。軟口蓋部分の気道を確保できることがわかる
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 ナステント クラシックが有効なのは、軟口蓋沈下が原因でSASやいびきに悩む患者。SASやいびきは気道が閉塞することで起こり、その原因となるのは口腔の奥の軟口蓋または舌の付け根である舌根だ。「SASやいびきに悩む人のうち7割が軟口蓋沈下、3割は舌根沈下が原因」とseven dreamers laboratories 代表取締役社長の阪根信一氏は話す。

seven dreamers laboratories 代表取締役社長の阪根信一氏
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 ナステント クラシックのように睡眠時に使用できるチューブ型気道確保デバイスは「他に類を見ない」(阪根氏)。そこで同社は海外展開も見据えている。既に2017年3月末には、フランスでの販売を試験的に開始。今後、英国やドイツでの販売も予定しているという。2017年末までには米国のFDAおよび中国のCFDAを取得し、「2018年から米国と中国での販売を開始したい」と阪根氏は展望する。

 なお、ナステント クラシックについては、装着した利用者が夜間に同製品を外して誤飲してしまうという事故が国内で2016年12月に起き、自主回収を行った。今後は、「医師の説明を受け、処方指示書を受け取った患者を対象に販売することになる」(阪根氏)。国内での販売再開時期に関しては現在監督官庁と協議を進めているという。

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