IBM Watsonを「10年/1000億円」の創薬に(page 2)

第一三共が導入

2016/02/24 04:00
大下 淳一=日経デジタルヘルス

スクリーニングを効率化

 第一三共は、欧米法人では既にWatsonの利用を開始しているという。今後は日本でも、新薬開発を中心に利用していく考え。「具体的な話はこれからだが、どういうことがWatsonでできるか、担当者が熱い気持ちで検討を始めた」(赤羽氏)。

 新薬開発には失敗のリスクがつきまとう。製品化にこぎつけるまでには、莫大な時間と費用が必要だ。1製品の開発に「10年、1000億円を費やすのは当たり前」(赤羽氏)。第一三共では、売上高の約20%を新薬開発に充てているという。こうした状況から「Watsonの英知で新薬開発の成功確率を高め、医薬品を早く患者のもとへ届ける」(同氏)ことを狙う。

Watsonで創薬プロセスを効率化
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 新薬開発ではまず、100万種類に及ぶような化合物のライブラリーと、薬の標的となるタンパク質の情報から、薬の候補物質となる化合物をスクリーニングする。標的となるタンパク質に結合し、機能を発現する化合物を探索するわけだ。その上で、実際の医薬品の候補となるような誘導体を2000種類といった規模で合成し、その中から製品化できそうなものを絞り込んでいく。

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