眼科医療機器を開発するベンチャー企業のユニバーサルビューは、「SEMICON Japan 2017」(2017年12月13~15日、東京ビッグサイト)の中のセミナー「FHE(フレキシブルハイブリッドエレクトロニクス)セッション」で、現在開発中とするセンサーなどの各種機能を加えたコンタクトレンズ「スマートコンタクトレンズ」について発表した。スマートコンタクトレンズは医療目的からエンタテインメント目的まで応用範囲が広いため、同社では汎用プラットフォームを開発し、各社にリファレンス製品と開発キットを提供するという形を目指す。

ユニバーサルビューが開発を進める、スマートコンタクトレンズ 汎用プラットフォーム(写真中央)。左は拡大模型、右はサイズ比較のための10円玉。
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 発表では同製品のモックを示した。想定するスマートコンタクトレンズの直径は16~23mmで、3部構成を想定する。すなわち、通信用のアンテナ部、電子部品などを実装するフレーム部(白い部分)、コンタクトレンズ部だ。

 フレーム部は柔軟性を持つ素材で作った球体形状のもので、厚みは0.2mm程度を想定している。実装部品はフレームに穴を開け、接着剤を使って固定するという。追加部品がある場合は、フレームに穴を追加して実装する。実装できる部品サイズは今後検討していくとする。

講演するユニバーサルビュー 代表取締役社長 CEOの鈴木太郎氏。同社は睡眠時に装着して角膜を矯正し日中は裸眼で過ごせるようにする「オルソケラトロジー」向けのコンタクトレンズを開発したベンチャー企業。同製品は東レから「ブレスオーコレクト」として販売されている。

 フレーム部の部品同士を接続する回路パターンは球体形状に沿って作る必要があり、導電性インクをシール上に印刷して転写する方法や直接印刷する方法を検討している。配線加工に加熱処理が必要なケースがあるため、耐熱性のあるフレーム材料を検討しているという。

 アンテナ部はコンタクトレンズへ印刷し、現在のカラーコンタクトレンズと同様、フレーム部を2枚のコンタクトレンズで挟み込む形を想定している。コンタクトレンズ自体は度数などによらず誰でも使える形状を採用する。同社は現在、度数がなく検査なしで誰もが使用できるピンホールカメラ方式の老眼矯正用コンタクトレンズを開発しており、その知見を活用する。

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