2016年のITC(2016 International Test Conference)は、11月13日~18に米国テキサス州フォートワースで開催された。前回のミッキーの町(アナハイム)から一転して、今回はカウボーイの町での初めての開催となった。開催時期が11月中旬と最近のITCの中では遅い時期となったが、幸い天気にも恵まれ、うらうらかな小春日和の中で活発な議論が行われた。

会場のフォートワース・コンベンション・センター 筆者撮影。
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 ITCはテスト技術に関する世界最大の国際会議で、論文発表をはじめ種々のイベントを開催しており、世界各国からエンジニア、研究者が多数参加している。第47回となるITC 2016は、昨年のアナハイムからフォートワースに会場を移し(日経テクノロジーオンライン関連記事1)、6年ぶりのテキサス州での開催となった。なお、前回のテキサス州での開催は2010年で、オースチンで行われた(関連記事2)。

会場内にはカウボーイハットで作られたオブジェ(左奥) 筆者撮影。
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Ron Press氏 筆者撮影。

 前回・前々回と、採択論文数の減少を穴埋めする形で一般論文と招待論文が混在したセッションが多く設けられたが、今回はその状況がかなり改善され、混在セッションは2つのみとなった。Plenary Sessionに登壇したGeneral Chairを務める米Mentor Graphics社のRon Press氏によれば、今回の採択論文数は昨年より20%以上増えて51件だった(関連記事3)。投稿論文数は171件だったので、採択率は30%である。

 論文セッション数は昨年より大幅に減少して18となった。減少したセッション数をカバーしたのがすべて招待論文からなる特別セッションで、合わせて8つが設置された。一昨年から始まったWebベースの発表評価(Yellow Card)がすっかり定着し、発表の合間に多くの聴衆がスマートフォンに向かっていた。なお、会議参加者数は昨年よりやや減少して1300名程度だったが、日本からの参加者は20名強と昨年並である。

 ITCでは論文発表の3日間(「本会議」と呼ぶ)を中心とする6日間を「ITC Testweek」と名付けて、様々なイベントを展開している。今年も11月13日と14の両日に計12件のチュートリアル(全て半日)が開催されたのを皮切りに、本会議の15日~17日には、3件の基調講演をはじめとして、先に示した18セッション51件の論文発表、8つの特別セッション、2セッションのエンベッドチュートリアル、5件のパネル討論、13件の企業フォーラム、24件のポスター展示などが開催された。17日と18日の2件の併設ワークショップまで多くのテスト技術関連行事が集中して実施された。

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