米Analog Devices社(ADI)は、機械式リレーに比べて大幅な小型化や低消費電力化を図ったRF向けMEMSスイッチ「ADGM1304/ADGM1004」を発売した(ニュースリリース)。SP4T(Single Pole Four Throw)タイプのスイッチである。MEMS技術で作成した静電駆動スイッチと、ドライバーの2チップを1パッケージに収めた。パッケージは、外形寸法が5mm×4mm×0.95mmの24端子LFCSPである。

新製品の概要 ADIのスライド。
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 同社は新製品を、ドイツ・ミュンヘンで開催中の産業用エレクトロニクスの国際展示会「electronica 2016」(2016年11月8日~11日)の目玉としてブースでアピールした。「機械式リレーに比べると、外形寸法は95%小さく、30倍高速で、信頼性が10倍高く、消費電力は1/10にできる」(Ray Goggin氏、Switch, Mux & Reference Group Leader, Linear & Precision Converter Technology)。航空宇宙用電子機器や防衛用電子機器、ヘルスケア機器、通信インフラ機器などにおける機械式リレーの置き換えのほか、自動テスト装置(ATE)やRF測定器などに向ける。

electronica 2016のブースで紹介 左端はRay Goggin氏。日経エレクトロニクスが撮影。
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 ブースのステージでは、新製品の先行ユーザーとしてアドバンテストが紹介された。登壇した独Advantest Europe社のDetlef Muller氏によれば、アドバンテストのICテストシステム「V93000」向けのRFテスターモジュール「Wave Scale MX」(日経テクノロジーオンライン関連記事)に、新製品のADGM1304を採用した。このテスターモジュールは、1枚当たり32個の完全に独立した測定部を備え、各ピンにパラメトリック測定ユニットをもつという大規模な回路だが、ADGM1304によって大幅な小型化が図れたとした。

アドバンテストのRFテスターモジュールに採用 左端はDetlef Muller氏。日経エレクトロニクスが撮影。スクリーンはアドバンテストのスライド。
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