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花王が語る「内臓脂肪をためない生活」

弘前COIでの実証結果とは

2016/10/31 10:11
大下 淳一=日経デジタルヘルス
講演する安川氏
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 内臓脂肪と生活習慣の関係を可視化し、内臓脂肪がたまりにくいライフスタイルを提案する。2年ほど前から、そんな事業に乗りだしたのが花王だ(関連記事)。被曝なしに内臓脂肪量を測定できる「内臓脂肪計」をパナソニックと共同開発。自社従業員の健康増進にも力を入れ、経済産業省の「健康経営銘柄」に2年連続で選ばれた。

 2015年からは、弘前大学を中心とするプロジェクト「弘前COI」に参加。“日本一の短命県”からの脱却を目指す青森県を舞台に、内臓脂肪と生活習慣に着目した実証研究を進めている。「デジタルヘルスDAYS 2016」(主催:日経BP社、協力:日経デジタルヘルス)では、花王 エグゼクティブ・フェローの安川拓次氏がオープンシアターに登壇し、その取り組みを語った。

 弘前COIでは600項目にわたる健康調査を行っており、その一環として内臓脂肪を測定した。その結果、内臓脂肪量(面積)の平均値が「男性では100cm2を超え、女性も(全国)平均よりも20cm2ほど高い」(安川氏)という、短命県を反映するかのようなデータが出た。

 打ち手として用意したのが、しっかり食べても内臓脂肪がたまりにくい食事の提供だ。「スマート和食」と呼ぶものがそれで、「600~700kcalあって食べると満足感がある」(安川氏)が内臓脂肪はたまりにくい。調査で内臓脂肪が多かった人などに対し、3カ月間にわたってスマート和食を食べてもらうとともに、家庭でも同様のメニューを実践してもらった。

 効果は大きかった。まず、日常の「食事の内容が見事に変わった」(安川氏)。脂質が減り、たんぱく質や繊維は増えるなど、栄養バランスが大幅に改善したという。体重やBMIは低下し、コレステロール値も改善。内臓脂肪量については、110cm2を超えていた人が100cm2を切るなどの改善が見られた。

 一方、喫煙や飲酒などの習慣には大きな変化が見られなかったという。それだけに「一番大切な食事が変わる、という実感が得られた」ことは大きな収穫だったと安川氏は話す。今後はこうした取り組みを普段の生活につなげ「健康を自分ごと化してもらう」(同氏)ことがポイントになるとした。

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