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外科医の新たな「目」「脳」「手」を

従来型手術室からの脱却目指す「SCOT」

2016/10/27 13:50
近藤 寿成=スプール

 東京女子医科大学 先端生命医科学研究所 先端工学外科/脳神経外科 教授の村垣善浩氏は、「デジタルヘルスDAYS 2016」(日時:2016年10月19~21日、主催:日経BP社、協力:日経デジタルヘルス)のカンファレンスに登壇。最新のスマート治療室「SCOT(Smart Cyber Operating Theater)」の詳細や第4次医療革命「Medicine 4.0」について解説した(関連記事)

東京女子医大の村垣氏

 村垣氏が所属する先端工学外科は、6人の脳神経外科医に加えて、5人の工学研究者が所属。医工融合という形で研究を進めており、他分野のメンバーが外科学をテクノロジーで進化させることを目指す。究極の目標は「外科医の新しい目と脳と手となる新規医療機器・治療機器の開発」とする。

 そのコンセプトとなるのがスマート治療室「SCOT」による精密誘導手術。外科医の新しい「目」として、手術中にMRIを取ったり、現在触っている場所を自動車のナビゲーションシステムのように示したりする。ただ、そこから得られる情報が膨大に増えると、外科医の頭だけでは判断できなくなる。そこで外科医の新しい「脳」として、さまざまな情報を解析する戦略デスク(統合管理システム)が必要となる。イメージとしては、飛行機のパイロットと管制塔のような関係だ。

 さらに、外科医の新しい「手」として、マニピュレーターやレーザー、超音波など、物理的な力で安全・確実に治療できるシステムを想定する。この3つを具現化する場所こそが、SCOTというわけだ。

 これまでの手術は外科医の感覚のみで実施されていたため、情報はすべてアナログだった。現在は、CTスキャンなどの導入によって、入力(=目)が一部デジタルに置き換わっている部分もある。ただし、将来的に向かうべき理想像は「すべてのデジタル化」と村垣氏は考える。

 なお、手術支援ロボット「da Vinci(ダ・ヴィンチ)」は一見すると、すべてがデジタル化されているようにも見える。しかし、実際には出力(=手)がデジタル化されただけ。「目や脳のデジタル化には及んでいない」と補足した。

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