経営コンサルティング企業のアーサー・ディ・リトル・ジャパンは、「デジタルヘルスDAYS 2018」(主催:日経BP社、協力:日経デジタルヘルス)において、AIに強みを持つデジタルヘルスベンチャーであるMICIN(旧社名:情報医療)と業務提携したことを明らかにした。両社は共同出展という形で展示ブースを構えた。

 アーサー・ディ・リトル・ジャパン プリンシパルの増井慶太氏は、業務提携の狙いをこう語る。「コンサルティング企業としての戦略・ビジネスモデル策定などにとどまらず、AIの実装や実際のソリューション提供までを一気通貫に手掛けることで、医療のイノベーションに寄与していく」。

オープンシアターに登壇したアーサー・ディ・リトル・ジャパン プリンシパルの増井慶太氏
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 そもそも今後のデジタルヘルス市場を含むビジネスの在り方として、「競争から協創の世界へと変化していく」と増井氏は指摘する。これまでは、製薬や化学、介護、保険、ITといったそれぞれの業種内での競争で主導権を持つことが勝者の条件だった。これに対して今後は、「プラットフォーム間の戦いになる」(同氏)。そのためには、業種を超えた協創によるアライアンスを前提とした戦い方が必要になるとした。

 それを自ら実践の形に移したのが、今回の業務提携というわけだ。「経営コンサル企業とベンチャー企業が協業する新たな時代の幕開けにしたい」と増井氏は意気込む。

MICINとの業務提携を明らかに
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 MICINは、早期の病気発見や重症化予防のために適切な治療法を提示するといった医療現場などで活用されるAIを開発。AIを活用したヘルスケアソリューション事業や、オンライン診療アプリ「curon」などを展開している。最近では、企業従業員の休職リスクをAIで予測する技術を東京海上ホールディングスなどと開発(関連記事)。また、2018年8月にはNEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)が採択した優れたAIベンチャー研究テーマの一つとして、MICINの「機械学習を用いた認知機能リスク因子の探索」が審査員特別賞に選ばれた(関連記事)