2016年から弘前COIに参画しているライオンが、多項目唾液検査システム「SMT」(Salivary Multi Test)を活用した口腔内の健康状態の推移の追跡について検証している。同社 経営戦略本部 事業開発部 副主席部員の西永英司氏は、「デジタルヘルスDAYS 2018」(主催:日経BP社、協力:日経デジタルヘルス)のオープンシアターに登壇し、その概要を説明した。

展示ブースで披露した検査キット
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 SMTは、歯や歯ぐきの健康、口腔清潔度を測定できる検査システムである。唾液を採取した試験紙に特定波長の光を照射し、反射率を測定する仕組みだ。わずか5分で測定を行うことができる。

「SMT」(Salivary Multi Test)の結果イメージ
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 このSMTを使って口腔内の健康状態の長期的な推移を追跡するため、2017年に弘前市内の企業を対象にSMTを使った啓発型健診を実施した。同啓発型健診では、SMTと口腔カメラ、口臭の検査を受けてもらい、その日のうちの結果をフィードバックした。健診を受けた人には、結果を基に「歯科医院に通う」「歯磨きの回数を増やす」などの目標を立ててもらい、フォローアップとして歯科に関する情報提供や教育を継続的に行った。その後、6カ月後に再度健診を実施し効果を検証した。

 その結果、健診を受けた人の多くが、健診や情報提供、教育を通じて「歯科に関心を持った」と答えたという。さらに、初回の健診後に「歯磨きを工夫するようになった」「歯科を受診した」人も多かったという。つまり、啓発型健診が行動変容につながったということだ。