特定の時間に鳴くのではなく、大切な人からの“想い”が届いたときにだけ鳴く。それがOQTAが手掛けるIoT鳩時計「OQTA HATO」である。同社は、「デジタルヘルスDAYS 2018」(主催:日経BP社、協力:日経デジタルヘルス)に出展し、OQTA HATOを使ったサービスについて紹介した。

IoT鳩時計「OQTA HATO もく」
[画像のクリックで拡大表示]

 同サービスの仕組みは次の通り。まず、インターネットにつながったOQTA HATOを想いを届けたい人の家に設置する。離れて暮らす子供や孫がその人のことを思い出した時に、専用のスマートフォンアプリの“想いを届けるボタン”を押すと、鳩時計を鳴らすことができる。「心に寄り添うコミュニケーションツールとして使う」と同社 Chief Philosophy OfficerでCo-Founderの高橋浄久氏は位置付ける。

スマートフォンアプリを使って想いを伝えられる
[画像のクリックで拡大表示]
OQTA Chief Philosophy OfficerでCo-Founderの高橋浄久氏
[画像のクリックで拡大表示]

 高橋氏は、実家にOQTA HATOを設置し、離れて暮らす母親に家族の想いを届けられるようにした。「僕たちがお母さんのことを思い出したら、鳩時計を鳴らすからね」と言って渡したところ、鳩が鳴くたびに母親が子供や孫から想われていることを実感して喜んでくれているという。

 2018年9月からは、福岡県大牟田市を舞台に、認知症ケアにOQTA HATOを使った実証実験を開始したばかり。具体的には、OQTA HATOを導入することによる認知症患者とその家族、介護従事者のQOLの変化などを検証するという。鳩が鳴くことで患者が家族に思われていることが分かるため、「介護従事者が良い緊張感で仕事ができるのではないか」と高橋氏は見ている。