各種センサー情報の収集・分析で介護サービスの質向上と介護従事者の業務効率化を目指す
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学研ココファンが実施しているエアコンみまもり情報の連携で、ケアレポートにデータを収集した様子
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 カナミックネットワークは、医療・介護向けのセンサーデータの効果的な活用により、介護のサービス向上と業務効率を高める実証事業について、「第44回 国際福祉機器展 H.C.R.2017」(2017年9月27~29日、東京ビッグサイト)で紹介した。バイタル測定器や睡眠・見守り支援システムなどのセンサーデータを同社のカナミッククラウドサービス「情報共有プラットフォーム」に集約・分析することで、介護サービスや介護従事者の業務改善を支援する。

 この実証事業は、総務省の「IoTサービス創出支援事業」の委託先候補に選定されたもの。リエイ、学研ココファン、長谷川介護サービス、善光会、エスケアメイトの介護事業者が運営する6施設を実証フィールドとして、同意を得られた約100人の利用者(入居者)を対象にモデル事業を実施している。

 2017年9月25日に開始したプロジェクトでは、学研ココファンのサービス付き高齢者向け住宅「ココファン藤沢SST」の全居室に「エアコンみまもりサービス」を設置。高感度センサーから得られる入居者の住空間情報・生活情報を情報共有プラットフォームに同期させ、安否状況、睡眠状況、部屋の温度・湿度などを一元的に把握できるようにした。

 各介護施設で利用しているセンサー類には、睡眠・見守り、食事・服薬・排泄、バイタル、活動量などの領域のデータを収集する各社製品がある。実証フィールドによって導入するセンサーは異なるが、複数種類のセンサーデータを収集し、組み合わせて分析し活用できることが特徴である。

 例えば、睡眠の状態や姿勢を検知できる見守り支援システムの情報と排泄予測ウエラブルの情報を組み合わせることにより、眠りの深さと排泄のタイミングなどの相関性を探り、排泄介助に生かすことで利用者と介護従事者の負担軽減につなげるといった活用だ。「複数のセンサーデータの関連性から、質の高いサービスを提供できるのではないかという仮説の下、サービス提供の質向上と職員の負担軽減につなげられる知見を得たい」(カナミックネットワーク 経営企画室室長の笹井修氏)としている。