花王が語るヘルスケア、1万人の内臓脂肪を測ったら(page 2)

2015/10/05 16:20
大下 淳一=日経デジタルヘルス

“隠れ肥満”をあばく

 花王は20年ほど前から、内臓脂肪や代謝に関する基礎研究に着手。「機能性食品と内臓脂肪」「内臓脂肪の測定方法」「脂質代謝」などをテーマに研究を進めてきた。その成果を生かして2014年4月、内臓脂肪の蓄積度と生活習慣の関係を可視化し、内臓脂肪がたまりにくいライフスタイルを提案することを目指した事業を開始した(関連記事1)。

 そのツールとして、生体インピーダンス法を使うことで、放射線被曝なしに内臓脂肪を可視化できるようにした「内臓脂肪計」をパナソニックと共同開発。2013年末に医療機器承認を取得し、パナソニックが2014年4月に発売した。

 これを使って既に、東京と大阪を中心に計1万人を超える男女の内臓脂肪を測定。さまざまな知見を得た。例えば、BMIは25未満と正常であるにもかかわらず、内臓脂肪断面積が100cm2を超えるタイプの肥満、いわゆる“隠れ肥満”の比率が男性では13.3%にも達することが分かった。BMIが正常なので「自分は大丈夫だと思っているが、実は疾病リスクが高い」(安川氏)群だ。

 女性についても、意外にも若い世代に内臓脂肪型肥満が増えていることが分かった。過剰なダイエットなどで筋肉を減らしてしまうと、リバウンド時に筋肉は増えず脂肪だけが増えて内臓脂肪型肥満になりやすいという。

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