Skypeは今後、日本の遠隔診療にも

 ビジネス向けのSkype for Businessは、医療現場での活用事例も多い。例えば、国立がん研究センターのキャンサーボードに活用している。遠山氏は今後、遠隔診療での利用が期待できると語る。

 米国では既に、Skypeを用いた遠隔診療が実際に行われている。そこで使われているのが、「Virtual Health Templates」である。

 これは、マイクロソフトが「GitHub」というソフトウエア開発者向けの共有Webサービス上にソースコードを無償で公開している。Skypeにアドオンして、Web会議機能による診察だけでなく、診療予約も同ツール上から可能という。「ボット機能を実装しており、診療予約の際に患者は(ツールに)話しかけるだけで、遠隔診療の診察スケジュールを確定できる」(遠山氏)。

遠隔医療で使われている「Virtual Health Templates」
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 同社はこうした機能を「Conversation Interface」と呼び、将来、ユーザーインタフェースはすべて会話形式になると予測する。「ボット機能は、さまざまなプロダクトに実装され、会話形式の操作を可能にしていく」(遠山氏)。

 ファイル共有のためのストレージサービスであるOneDrive for Businessも、医療分野向けに機能が追加された。具体的には、DICOM形式の画像を共有した場合、サムネイル画像のプレビューが可能になった。医療分野での利用の信頼性を担保するため、「米国のHIPPA(医療保険の相互運用性と説明責任に関する法律)、HITECH(経済的および臨床的健全性のための医療情報技術に関する法律)に対して事業提携契約(BAA)という形で対応し、サービス提供している」(遠山氏)。