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電子聴診器とスマートグラスで遠隔診療

NECソリューションイノベータが参考出展

2018/07/30 10:45
増田 克善=日経デジタルヘルス
患者宅の看護師はスマートグラスに表示されるAR画像による指示で聴診器を当てる。医師はネットワークを介して心音を聞き取れる
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AR画像を映し出すスマートグラス(セイコーエプソン製)
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 NECソリューションイノベータは、電子聴診器とスマートグラスを用いた遠隔診療ソリューションを「国際モダンホスピタルショウ2018」(2018年7月11~13日、東京ビッグサイト)に参考出展した。D(医師)to N(看護師)to P(患者)のシステムである。患者宅に出向いた看護師を介して、遠隔にいる医師が指示したり心音を聞いたりしながら診療することを想定する。

 スマートグラスを装着した現場作業者をリモートで支援する産業用の遠隔業務支援システムを応用した。作業者は現場でパソコンやタブレット端末を操作することなく、スマートグラスに表示されるAR(拡張現実)画像を通して遠隔地の支援者の指示を受けられる。

 展示したシステムでは、セイコーエプソンのスマートグラスと3M リットマンのエレクトロニック・ステソスコープ(電子聴診器)を使用した。まず、看護師がスマートグラスをかけ、電子聴診器で在宅患者を聴診する。遠隔にいる医師は、スマートグラスに実装されたカメラの映像をパソコンで見ながら、ヘッドホンで心音・呼吸音・動脈音・腸音などを聞き取ることができる。

 聴診器を当てる部位を指示する際には、ヘッドセットを通して言葉で指示する。パソコン画面上でポインター機能を用いて指示することも可能で、看護師はスマートグラスのスクリーンに表示されるAR画像上のポインターで位置を確認できる。スマートグラスが使用しにくい看護師は、スマートフォンやタブレット端末などでも代用できる。

 実用化に向けては、ネットワークを介した遠隔での聴診が診療上、認められるかなど「法的な問題をクリアする必要がある」(説明担当者)。このため、実用化の時期は明らかにしていない。

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