「K2016(第20回国際プラスチック・ゴム専門見本市)」(2016年10月19日~26日、ドイツMesse Düsseldorf)では、精密小型部品の複合成形に関する展示も見られた。

 その中でも群を抜いていたのが、オーストリアWittmann Battenfeld社の「Micro Power 15」である。スクリュー・プリプランジャー構造(可塑化工程と射出工程が独立している構造)の2本の射出ユニットを備え、可動側金型をロータリーテーブルで移動させることにより1次側成形品を2次側キャビティーへ移送する仕組みを持つ。電子部品をポリカーボネートで2色成形する様子を実演した。駆動源は全てサーボモーター(全電動式)、700mm/秒の高速射出を実現。成形品の品質はショットごとに光学式カメラで監視し、成形品を選別する。金型はデンマークOrtofon Microtech社が製造した(図1)。

図1 マイクロ射出成形品の事例(Wittmann Battenfeld/Ortfon Microtech社)
図1 マイクロ射出成形品の事例(Wittmann Battenfeld/Ortfon Microtech社)
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 マイクロ射出成形金型の製作では、キャビティー・コアの機械加工についてはLIGAプロセスによる精密積層で造形することが一般的である。またエジェクタピンは直径0.05mmクラスのものが必要である。欧州を中心に10年くらい前から、マイクロ射出成形によって高付加価値品を製造する産業、すなわち医療用マイクロデバイスやカテーテル手術用マイクロマシン部品、マイクロエレクトロニクス関係などが確立されてきている。

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