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202X年の薬局、目玉商品は「生体センサー」?

2017/05/29 07:30
大下 淳一=日経デジタルヘルス
登壇した南氏
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 北海道大学発ベンチャーのミルウス 代表取締役社長の南重信氏は、「第11回 ITヘルスケア学会学術大会」(2017年5月27~28日、名古屋市)のシンポジウム「地域包括ケアにおける薬局の役割 ―身体計測、IoTをめぐって―」に登壇。同社が開発を進めている健康情報管理プラットフォーム「miParu(ミパル)」と、その薬局における活用について語った。

 miParuは、個人のさまざまな健康情報を安全に取得・蓄積し、利用者主導で活用できるようにすることを目指した情報プラットフォームである(関連記事1)。生体センサーなどで取得した健康情報を、個人が手元のセキュアなメモリーカードで蓄積・管理し、自らの意志に沿ってその情報をさまざまな用途に活用できる「健康情報通帳」の実現をうたう。

 miParuを活用するプレーヤーとして、南氏が重視する存在の1つが薬局だ。ミルウスは、ファルメディコ 代表取締役で医師の狭間研至氏をアドバイザーに招聘(関連記事2同3)。生体センサーなどで収集する健康情報の薬局における活用に向けた検証を、同氏と共同で進めている。miParuは「患者と医師、薬剤師をピアツーピアで結ぶ仕組みを志向しており、特に(健康)情報管理の点では薬局が重要な役割を果たすと考えている」と南氏は話す。

 同氏は現在の薬局が、残薬などの問題を抱えていると指摘。これからの薬局はそうした問題を克服するために、医薬品の販売だけでなく「患者の行動変容を支援することが大切な役割になる」とした。

 その行動変容を促すツールとして、南氏が着目しているのが各種の生体センサーだ。同氏自身、大手電機メーカーでウエアラブル生体センサーの開発に携わった経験を持ち、昨今の生体センサーは「非常に軽くなり、絆創膏に近づきつつある」(同氏)。こうしたセンサーが「202X年のかかりつけ薬局の棚には、いっぱい並ぶのではないか」と語った。

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