ヤフーとジーンクエストが語る遺伝子解析サービス

2016/03/08 08:20
宮川 泰明=スプール

 「医療ビッグデータ・サミット2016」(2016年2月26日、主催:日経デジタルヘルス)では、遺伝子解析に基づくヘルスケアサービスを共同で手掛けるヤフーとジーンクエストが講演した。

 ヤフーからは、パーソナルサービスカンパニー ヘルスケア開発部 開発リーダー/ヤフー CISO室の井上昌洋氏が登壇。ビッグデータを活用したヘルスケアサービスへの取り組みを紹介した。

講演するヤフーの井上氏
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 同社は、情報技術でさまざまな社会的課題を解決する「課題解決エンジン」を掲げている。例えば、ビッグデータ活用の一例に挙げたのが、インフルエンザの流行予測だ。インフルエンザの新規患者数は、ある医薬品名のインターネット上の検索数と相関があることが判明している。そこで、同社は検索情報に基づく1週間後のインフルエンザ患者数を予測し、厚生労働省の発表と併せて公表している。

 2016年は、流行入り宣言の1週間前に流行入りを予測できた。このように、実態を高い精度で把握できるという。

リスクモデルを個別化

 ヤフーは健康関連プロジェクト「HealthData Lab」を手掛けており、この中でジーンクエストと共同で一般消費者向け遺伝子解析サービスを提供中だ。唾液で検査でき、検査機関まで行く必要はない。検査データは利用者の同意の下、匿名化した上で研究機関などでの研究にも供する。

 遺伝子データには高い水準のセキュリティーが必要であり、研究機関が独自に収集するのはハードルが高い。そこでヤフーはデータの収集と管理を担い、研究機関が遺伝子研究を始める障壁を下げる。

 遺伝子のように「多様性のあるビッグデータの解析は難しいが、機械学習やディープラーニングも有効と考えられる。将来的には、人工知能を使って一人ひとりに最適化されたリスクモデルを作るのが当たり前になっていくだろう」(井上氏)。

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