ISSCC 2017のセッション15「Innovations in Technologies and Circuits」では、量子コンピューターやフレキシブルRFIDタグ、デジタル・アーカイブ・システムなど次世代アプリケーション向けの回路技術の発表が注目を集めた。

 オランダDelft University of TechnologyとスイスEPFL(École polytechnique fédérale de Lausanne)、米Intel社、米University of California, Berkeley、仏Institut Supérieur d’Electronique de Paris、中国Tsinghua Universityは、量子コンピューター向けの4K(ケルビン)で動作するCMOS集積回路を発表した(講演番号15.5)。冷凍機に置かれた量子回路(量子ビット)の制御・読み出し回路は、従来は冷凍機外の常温下に置かれていた。今後、量子ビット数が数千ビット以上に増加することが予想されるため、制御・読み出し回路も冷凍機内の量子ビット近くに配置する必要がある。

 この発表では、量子ビットの制御・読み出し回路に必要な低雑音アンプや発振器を0.16μmプロセスで試作し、4Kの極低温で動作させた。将来は、量子回路との2次元・3次元実装も視野に入れているという。この発表は、量子コンピューターという近年注目を集めている分野についてということもあり、多数の聴講者が詰め掛けた。今回のISSCCでは、プレナリーセッションでも量子コンピュータについての講演があり、今後量子コンピュータ向け回路への注目が一層高まることが予想される。

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