ISSCC 2017のワイアレス(無線通信)分野は、前回からさらにセッション数が増加し4つのセッションになった。無線通信分野では、5Gを含むセルラー(移動通信/携帯電話)向け無線通信のほか、IoTを支える低電力のトランシーバー技術や、レーダーセンサーなど、今後のワイアレスビジネスを予感させる技術が次々と発表された。

 セルラー高速データ通信技術の中で、4Gの方式として用いられるキャリアアグリゲーションでは2つの異なる周波数帯域のデータを使って送受信する。このため、セルラー用途に割り当てられた数多くの周波数バンドに対応した送受信機を同時に複数個動作させることが必要である。

 ISSCC 2017では、台湾MediaTek社が、40nmプロセスを使って13.9mm2のチップ内に、キャリアアグリゲーション向けのトランシーバーを集積したことを報告した(講演番号 7.3)。消費電流は69mAに抑えられている。講演では電話機の基板に実装された写真が披露され、完成度が高いことを感じさせた。今後キャリアアグリゲーションを使う高速データ通信用携帯端末の開発を加速することが期待される。

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