カナダUniversity of Torontoと富士通研究所は、光トランシーバー(光電変換)モジュール(以下、光モジュール)の新たなリファレンスレス(水晶発振器のない)受信回路を共同で開発した(ニュースリリース)。従来に比べて消費電力を45%削減し、光受信回路としては「世界最小電力」(富士通研)だという。

 今回開発した回路は、データセンター内のサーバーとスイッチ間の光ファイバー通信に向けた光モジュールで使われる。データセンターの処理能力向上に伴い、同用途の光モジュールの小型化・低電力化が求められており、今回の回路はそれを実現する手段となる。

今回開発したのは光モジュール内のリファレンスレス受信回路(左図参照) 光モジュールは、サーバー内のボードと、スイッチ内のボードの両方に搭載される(右図参照)。今回開発した回路は、両方の光モジュールで使われる。富士通研の図。
[画像のクリックで拡大表示]

 富士通研によれば、今回の回路は、2019年度の実用化を目指している。具体的には、同年度に富士通のサーバーやスイッチなどデータセンター向け装置に搭載されるほか、光モジュールを製品としても販売する予定である。なお、この光モジュールの形状は現在主流のQSFP28(1.8cm×7.2cm)より小型のmicroQSFP(1.4cm×6.5cm)になる予定。

 今回の回路の詳細は、ISSCC 2017(IEEE International Solid State Circuits Conference)でUniversity of Torontoが口頭発表する(講演番号 6.6)。また、富士通研は国内報道機関向けに、今回の回路の説明会を富士通本社で開いた。

国内報道機関向けの説明会 登壇したのは富士通研究所の柴崎崇之氏(コンピュータシステム研究所 クラウドネットワークプロジェクト)。日経テクノロジーオンラインが撮影。スクリーンは富士通研のスライド。
[画像のクリックで拡大表示]

この先は有料会員の登録が必要です。有料会員(月額プラン)は登録月無料!

日経 xTECHには有料記事(有料会員向けまたは定期購読者向け)、無料記事(登録会員向け)、フリー記事(誰でも閲覧可能)があります。有料記事でも、登録会員向け配信期間は登録会員への登録が必要な場合があります。有料会員と登録会員に関するFAQはこちら