「男子、3日会わざれば刮目(かつもく)して見よ」。三国志演義の中の一節を出典としたこのような言葉がある。人は成長するのだから、一度見てレッテルを貼ってあなどってはいけない、という教訓だ。

 「中国製品は、ものまねばかりで、品質が低いものが多い」と紋切り型で語る人は多い。しかし、かつての日本製品もそうではなかったか。確かに、日本人特有の勤勉さや器用さが生かされて、日本の工業製品は世界で高い評価を得てきた。中国製品は、中国人特有の実直なチャレンジ精神が生かされて、日本の製品では実現できない別の価値を生み出す可能性もあるのではないか。確実に言えることは、今日取るに足らない製品だったとしても、明日は全く別物に変わっている可能性がある。

 「チャイナスタンダードは世界を制するか」と題して、中国企業が発信する技術やビジネスの手法が世界標準になる可能性を議論する今回のテクノ大喜利。2番目の回答者は、テカナリエの清水洋治氏である。数多くの中国製品を分解し、内部の様子を観察し続けている同氏が感じる中国製品の今の実力を、赤裸々に語る。

(記事構成は、伊藤元昭=エンライト
清水洋治(しみず ひろはる)
テカナリエ 代表取締役 技術コンサルタント
清水洋治(しみず ひろはる)  ルネサス エレクトロニクスなど半導体メーカーにて、1980年代から2015年まで約30年間にわたって半導体開発に従事した。さまざまな応用の中で求められる半導体について、豊富な知見を持っている。2015年から、半導体、基板、およびそれらを搭載する電気製品、工業製品、装置類などの調査・解析、修復・再生などを手掛けるテカナリエの代表取締役 上席アナリスト。
【質問1】中国企業が世界の技術開発や市場成長を先導する可能性が最も高い分野は何でしょうか?
【回答】新領域全て
【質問2】今後、中国発の標準が欧米発の標準に取って代わる動きが進むと思われますか?
【回答】オフェンス/ディフェンス
【質問3】中国発標準に対峙して、日本の電気・電子産業はどのような戦略・施策は採る必要があると思われますか?
【回答】対峙する戦略・施策ではなく、活用する戦略・施策を採るべき

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