NAND型フラッシュメモリーを使った「オールフラッシュ・ストレージ」が、HDDを使ったストレージよりも多くのメリットを持っていることは確かだ。コストの低減もとどまることなく進んでいる。ただし、いかにストレージ単体の性能向上やコストの低減が進んだとしても、実際に分散システムの中でHDDを急激に置き換えていくのかについては、もっと広い視野で検証する必要があるかもしれない。分散システムは、ストレージだけで構成されているわけではなく、その他の要素とバランスを取りながらシステム全体が進化していくからだ。

 今回は、アーサー・D・リトルの三ツ谷翔太氏が、分散システムの中でのストレージの位置付けと、今、分散システムに求められる価値を起点にして、ストレージのこれからの姿を読み解くための指針を示す。同氏が注目したのは、分散システムの進化を考えるうえでの基本原則「CAP定理」である。(記事構成は伊藤元昭)

三ツ谷翔太(みつや しょうた)
アーサー・D・リトル(ジャパン) プリンシパル
 世界最初の経営戦略コンサルファームであるアーサー・D・リトルにて、エレクトロニクス産業を中心とした製造業に対する新規事業戦略・研究開発戦略・知財戦略の立案支援、ならびに経済産業省を中心とした官公庁に対する産業政策の立案支援に従事。
【質問1】オールフラッシュ化が進むことで、HDDは駆逐されるのでしょうか。
【回答】システムアーキテクチャー次第だが、異種ストレージは混在する
【質問2】オールフラッシュ化では、どのような強みを持つ企業が商機をつかむのでしょうか。
【回答】ストレージマネジメントを制する企業が勝機をつかむ
【質問3】オールフラッシュ化の急進展は、半導体ユーザーにどのように影響しますか。
【回答】自律分散型のアプリケーションのさらなる普及

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