地震が少ないと思われていた九州地方を襲った「熊本地震」。ここに生産拠点を置くさまざまな業種の企業は、大きな損害を被った。東日本大震災以降、事業継続計画(BCP)の一環で、生産拠点の分散化が進められてきた。しかし、九州地方に関しては、むしろ生産拠点が集中する傾向にあった。

 九州は、“シリコンアイランド”と呼ばれる半導体の一大生産地である。数ある工業製品の中で、半導体でのBCPの策定と実行は、たやすいことではない。半導体は生産拠点の集中による効率化が極めて効果的であり、集中生産こそが事業競争力の源泉になるからだ。BCPの基本であるリスク分散と、生産拠点の集中は、真逆の方向にある。特に、企業合併を繰り返して出来上がった現在の日本の半導体メーカーは、生産拠点の統廃合はしても、あえて分散させたいとは思わないだろう。

 今回のテクノ大喜利では、BCPと事業競争力の狭間で、日本の半導体メーカーが今後なすべきことについて論じていただいた。各回答者への質問は、以下の3つである。

【質問1】
熊本地震では、日本のものづくり企業は東日本大震災の教訓を的確に生かすことができたと思われますか。

【質問2】
半導体のユーザーに、今回の熊本地震はどのようなインパクトを与えたと思われますか。

【質問3】
日本の半導体メーカーが、国際競争力と事業継続性の双方を強化するため、どのような戦略・施策を採る必要があると思われますか。

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表 テクノ大喜利「論考、地震大国でのものづくり」回答まとめ


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