2017年後半、自動車や素材など日本の代表的工業製品を作るメーカーから、品質検査の不正が相次いで明るみに出た。日本の製造業の中でも、世界市場での競争力が高い業種、またサプライチェーンの起点となる業種で起きた品質不安は、日本国内のみならず、海外にも衝撃的な出来事となった。

 その一方で、海外市場だけではなく、日本市場においても中国製品の品質向上を指摘する声が上がるようになった。「安かろう、悪かろう」では生き残っていけないことは、中国企業自身が知っている。Huawei Technologies社(華為技術有限公司、Huawei社)など中国企業の経営者の多くが、ことあるごとに品質の重要性を語り、その成果が製品にも反映されつつあることが目に見えるようになった。

 どんなに強力なブランドを持つ企業でも、失った信用を回復するには血のにじむような努力が必要である。ましてや、猛追する競合がいるとなればなおさらだ。米国でのディーゼル車の排ガス不正事件を起こした独Volkswagen社は、その後将来販売する自社製品のすべてを電動化する「EVシフト」を明言し、市場競争のルール自体を変えて信用不安を霧散させるカウンター戦略を実践するに至った。世界市場で一度信用を失った企業が競争力を維持するには、ここまでしなければならないという手本であるように思える。

 「大喜利回答者、2018年の注目・期待・懸念」をテーマに、各回答者が注目する2018年の動きを挙げた今回のテクノ大喜利。各回答者に投げかけた質問は以下の3つである。この記事では、多数の回答者が注目点として挙げた、2018年の品質管理についての話題をまとめた。

【質問1】2018年に産業や社会に大きなインパクトを与える注目すべき動きは何ですか?
【質問2】長期的観点から発展や成長、ブレークスルーの登場を期待していることは何ですか?
【質問3】2018年に産業や社会へのネガティブな影響を及ぼしそうな懸念点は何ですか?

 3つの質問に対するそれぞれの回答者による回答要旨は、以下の表の通りだ。

表1 テクノ大喜利「2018年の注目・期待・懸念」回答まとめ
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