――前回のセミナーにはなかった、新たに加わる内容があれば、ご紹介ください。

 そのような状況を打破するため、多くの企業が熱流体シミュレーションを導入・活用しています。しかし、「解析と実測が合わない」という声を頻繁に耳にします。

 解析精度を上げるには、入力データ精度の精度を高めるとともに、結果である温度測定の誤差も抑える必要があります。こうした観点から温度測定、接触熱抵抗測定、ファン特性測定などを行います。また、前回のセミナーで簡単な実験を行った「熱流束測定」を拡張し、温度だけでなく、「熱がどこからどのような割合で逃げているか」という動態指標を測定する点を強化しています。

――今回のセミナーでは、どのようなポイントに力点を置いて説明される予定ですか。

 シミュレーションを活用するには実機の特性を把握すること重要です。もちろん、シミュレーションの利用技術(モデル化やメッシュ分割)を蓄積することも重要です。今回のセミナーではこの2つを並行して行い、解析値と実測値を近づけるには何が必要かを考察します。シミュレーションを基盤とした熱設計プロセスの構築のために必要な情報を提供したいと考えています。

――どのような方々に参加いただきたいですか。

 熱対策や測定を行う設計者、シミュレーション技術者はもちろん、品質保証部門、機器評価部門など開発段階で製品の検証や評価を行う方々に幅広く参加していただきたいです。

――本講座を受講することで、受講者はどのようなスキルを身に付けることができるか、ご紹介ください。

 実機を評価される方には、精度の高い温度測定方法、冷却デバイスや材料の評価方法を、シミュレーションや設計検証に関わられている方には解析モデリングスキルなどを身に付けていただけると思います。