世界4強の一角に、猛烈なスピードで仕様更新

 2016年10月、HiSilicon社はスマホ用プロセッサーの新製品「Kirin 960」を発表しました。Qualcomm社やMediaTek社、Samsung Electronics社も新製品をどんどん出してきますが、HiSilicon社も似たようなスペックの製品を出しています。中国メーカーは世界のベスト4に常時入っているというわけです。

 Kirin 960のスペックについてHiSilicon社は、「GPU性能は180%向上」「LTEのCat.12に対応」など、高性能をアピールしています。空恐ろしいほどの技術の追求は全く止まっていません。先述のように、Arm社の最上級のCPUコア「A73」を最初に使うと言ったのもHiSilicon社なのです。

 中国メーカーは、チップの仕様更新を猛烈なスピードで進めます。Intel社もQualcomm社も1年に1回の更新頻度ですが、中国は毎年2回もチップ仕様を更新します。資金投入だけでなく、スピードも半端ではありません。あと3ラウンドくらいで、日本メーカーは本当に中国メーカーの背中さえも見えなくなってしまうのではないかと思わずにはいられません。

 HiSilicon社はスマホ以外の分野に向けても積極的に取り組んでいます。ビデオデコーダーや3D GPU、ビデオプロセッサーエンジン、ビデオエンコーダーなどを開発しています。2016年10月には、Leica社と一緒に新研究開発センターを設立しました、今後は、「画像、VR、ARを命がけで研究します」というメッセージが伝わってきます。