2016年9月の宇宙ビジネス通信をお届けします。今回は、米国Space X社Elon Musk氏による火星移住構想の発表とBlue Origin社の次世代ロケット計画の発表がありました。インパクトが大きいため、どちらも1位とさせていてだきました。そのため、今月は、1位~5位まで合計で6本となっています。

1位「Amazon創設者Jeff Bezos、次世代ロケット計画明かす」

 2016年9月12日、米国ベンチャー企業Blue Origin社CEOであるJeff Bezos氏は、自社が開発する新型ロケットの詳細をTwitterにて発表しました(Twitterへの投稿)。

 この次世代ロケットの名称は、「New Glenn(ニュー・グレン)」と名付けられました。米国人として初めて地球周回軌道を飛行した宇宙飛行士、John Glenn(ジョン・グレン)にちなんで名付けられたと言います。John Glennは、77歳という高齢で宇宙に9日間滞在した記録も有しています。

 このNew Glennロケットは、2段式と3段式の2種類があるようです。推進燃料は、液化天然ガスと液化酸素を用いるとみられます。2段式は、直径7m、高さ82mで、最大出力時2400kNと言われる「BE-4」ロケットエンジンを7機搭載されているとのことです。

 3段式のNew Glennロケットは高さが95mで、2段式に加えて上段への動力供給用に最大出力時490kNの「BE-3」エンジン1基を搭載するとのことです。

 Jeff Bezosは、「New Glennロケットは、商業衛星の打ち上げと有人宇宙飛行用に設計されていて、3段式の方は、その高比推力「BE-3」エンジンを上段に備えることにより、低軌道を超える飛行という難しいミッションが可能になります」と説明しています。

 米国Blue Origin社は、フロリダ州ケープ・カナヴェラルに打ち上げ施設とNew Glennのためのロケット製造施設を建設中です。今後10年以内にNew Glennロケットの初飛行を計画しているようです。また、長期的に、より大型なロケット「New Armstrong(ニュー・アームストロング)」(米国アポロ計画により人類で初めて月面に降り立ったNeil Armstrong(ニール・アームストロング)船長をちなんで名付けられた)を計画しているとも述べています。

米国ベンチャー企業Blue Origin社の次世代ロケットのイメージ
出所:Blue Origin社CEO Jeff Bezos公式Twitter
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