ものづくり企業が提供する製品においてソフトウエアが占める割合が増えている現在、ソフトウエア品質への注目も大きく高まっている。「ソフトウエア品質シンポジウム2016」(2016年9月14~16、日本科学技術連盟主催)では、自動車メーカー5社の技術者をパネリストに迎える特別パネルディスカッション「自動運転、運転支援における品質保証はどうあるべきか?」を予定している。同パネルディスカッションのモデレータと同シンポジウムの委員長を務める名古屋大学准教授の森崎修司氏に、ソフトウエア開発の現状と課題について解説してもらった。

 筆者は「実証的ソフトウエア工学」という研究分野に取り組んでいる。ソフトウエア開発に関する理論や技術、手法を実際の製品開発に適用し、その効果や限界を確かめることを重視する研究分野である。

 この取り組みの中で、多くのソフトウエア開発の現場を見たり、開発に携わる技術者と議論したりする。そこでよく耳にするのが、最新のソフトウエア開発手法などを導入したものの、期待する効果が得られなかったということだ。

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