内視鏡は、外部から直接観察できない対象物の内部の状態を、光学レンズや光ファイバー、電気信号などを介して観察を行う技術です。内視鏡には、生体内部を観察する医用内視鏡とエンジンや炉、配管などを検査するための工業用内視鏡があります。このうち医用内視鏡は、カプセル内視鏡、画像処理による病変を探知する技術、遠隔操作技術等の様々な要素技術について大きな進展が見られます。

 特許庁は「平成26年度特許出願技術動向調査」において、医用内視鏡に焦点を合わせて特許出願動向や研究開発動向を調査しました(特許庁による調査レポートの概要(PDF形式)はこちら)。日本の強い技術区分や、逆に他の国や地域が先行する技術区分をあぶりだすなど、その実態を明らかにしました。同調査の主要部分を本稿で紹介します。

 図1に内視鏡における技術俯瞰図を示します。内視鏡には、診断に関する技術、治療に関する技術があります。本調査では、特に診断に関わる内視鏡本体、関連装置(処置具を除く)を調査対象とし、治療技術に関しては、処置具操作性を高めるための内視鏡本体の改良技術や、診断と処置の一体化に関する技術など、診断と処置に共通する技術を調査対象としました。

図1 技術俯瞰図
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