無線LANは家庭内、オフィス、公衆など様々な場所で利用されています。近年、急増するデータ通信量に対応すべく、IEEE802.11ac(最大伝送速度6.9Gビット/秒)やIEEE802.11ad(最大伝送速度7Gビット/秒)などの次世代無線LANの通信規格が策定されています。さらに、新たな通信規格であるIEEE802.11ai(認証を高速に完了するための規格)やIEEE802.11ax(最大伝送速度はIEEE802.11acの4倍以上)などの策定を目指して、標準化活動が活発になっています。

 特許庁では平成26年度特許出願技術動向調査において、この次世代無線LAN伝送技術に関連した特許出願や規格提案文書などの動向を調査し、その実態を明らかにしました(特許庁による調査レポートの概要(PDF形式)は、こちら)。この調査から、米国籍の企業が特許出願で優勢であることや、特許戦略と標準化活動が連動していることなどが明確になりました。本稿ではこの調査の主要部分を紹介します。

 この調査では、図1に示される技術を主な調査範囲としました。適用領域として、利用シーンを「ホームNW(Network)」、「地域NW」、「オフィス、学校」、「公衆無線LAN、駅、空港、飲食店等」、「ホテル、レジャー」、「交通機関」、「医療機関」、「各種産業」、「M2M(Machine to Machine)」の9区分としました。

図1 技術俯瞰図
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