半導体製造サプライチェーンの国際展示会であるSEMICON Japanが開幕する2017年12月13日まで、あとわずかとなりました。この時期になるとSEMIジャパンへの取材が増え、インタビューを受ける機会が多くなるのですが、そのたびに半導体産業の先行きを不安視する記者に「日本の半導体は世界に誇る産業だ」と繰り返しお答えしています。

 そもそも、「半導体が斜陽産業だ」などと思っている国は日本だけではないでしょうか。どう見ても、10年先、20年先に向けて右肩上がりで成長する産業であることは間違いなく、その成長の波にいかにして乗るかを話題にすべきだと思うのです。

 2017年も様々な展示会が開催されましたが、そのどれもが何らかの形でIoT(Internet of Things)、あるいはスマート化、デジタライゼーションに関係していたのではないでしょうか。自動車、エレクトロニクス、医療、創薬、公共サービス、農業など、あらゆるものがIoTをその成長エネルギーの源泉にしようとしています。そして、それを実現するための小さな魔法の箱こそが、半導体チップなのです。

 あらゆるものがつながる世界は、あらゆるものが半導体と結合する世界と言い換えることができます。スマート社会はセメントの代わりに半導体を材料に構築されるのです。

2017年の半導体製造装置市場は大幅成長

 2017年は半導体産業の成長に弾みがついた1年となりました。つい先日、SEMIジャパンはプレスとの懇談会を開催しましたが、その席上、ある半導体製造装置企業の幹部は次のように語っていました。「私は40年以上この業界にいるが、これほどの好景気は経験したことがない。2000年のITバブルは一瞬で終わったが、今回は長く続くように感じられる。もちろん多少の山や谷はあろうが、CMOSテクノロジーは今後20年続き、産業の右肩上がりも続くだろう」。

 確かに、DRAMのビット単価は前年比で2倍以上の水準となり、設備投資に拍車がかかり、装置、材料ともに需要が供給を大きく上回る状況です。これはSEMIの市場データにも顕著に反映されています。

 SEMIは半導体製造装置についての市場予測を毎年2回、7月と12月に出しています。今年7月のSEMICON Westのタイミングで市場予測を出した後も市場は大きく変化しており、9月のSEMICON Taiwanでは特に韓国Samsung Electronics社の巨大設備投資を反映した修正版を発表しています。

 2017年の半導体製造装置は大幅な成長が確実であり、2018年にはさらなる上積みが予測されています。果たして、装置産業は需要に対応できるのか、との心配がよぎるほどの好調さといえるでしょう。

国・地域別の2017年半導体製造装置市場予測
出所:SEMI 韓国Samsung Electronics社の設備投資を反映した2017年9月版

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