世界の民生用エレクトロニクスの生産基地である、台湾のプリント基板産業の出荷状況が好調です。台湾のプリント基板産業の出荷額は例年、年末商戦に向けて、初夏から上昇基調となり、10~11月にピークを形成。その後は減少傾向となります。ところが2017年の場合、年末商戦向けの出荷は例年よりも1カ月早く始まり、月を追うごとに出荷額が増え続けましたが、10月には減少に転じました。前年同月比の成長率も下がります。

 これでシーズンは終わったように見えましたが、11月には再び前月比で増加となり、前年同月比の成長率は20%を超えました。さすがに12月の出荷額は11月から減少しましたが、前年同月比の成長率はさらに上昇しています。

 2017年における台湾プリント基板産業の合計出荷額は、前年比9.6%増の5944億台湾ドル(NT$)となっています。日本円に換算すれば2兆円を優に超えます。これは、日本のプリント基板業界全体の3~4倍の規模です。世界的な景気回復が伝えられる中で、他の国や地域のプリント基板産業が前年並みか微増にとどまっています。それに比べて、台湾は規模、成長率とも際立っており、世界のプリント基板産業での存在感を増しています。

 品種による成長率の違いは小さくありません。出荷額ではプリント基板全体の27.1%を占めるフレキシブル基板が、高い成長率を示しています。硬質基板(リジッド基板)の成長率が4.2%にとどまっているのに対して、フレキシブル基板の成長率は27.1%となっています。12月に限ってみると、実に69.6%の成長率です。プリント基板全体の1/4程度のフレキシブル基板が、市場全体をけん引していることが分かります()。2017年末の段階でプリント基板メーカーに聞いたところ、大手フレキシブル基板メーカーの製造部門はいずれも超繁忙状態であり、新規の受注を断らざるを得ない状況だという話を聞きました。

図 台湾プリント基板生産額(台湾の上場メーカー)
(出所:台湾電路板協会(TPCA)統計資料を基に筆者が作成)
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