前回に引き続き、今回もまたソフトバンクの話になってしまった。恐縮だが、それだけ同社が話題に事欠かない会社ということでもある。

 ソフトバンクグループは2016年7月18日、英国の半導体設計大手であるARM Holdings社(以下、ARM社)の全株式を約240億ポンドで買収すると発表した(関連記事「ソフトバンクがARMを3.3兆円で買収」)。日本円にして3兆3000億円強。日本企業による海外企業M&Aでは過去最大の規模となる。

 買収資金はすべて現金による。買収額の約7割は手元資金から拠出するが、その原資は、中国ネット通販最大手のAlibaba社やモバイルゲーム開発大手のフィンランドSupercell社などの保有株を売却して得たものだ。残りの約1兆円はみずほ銀行から借り入れる。同行とは既に融資契約を締結済みである。

 今回はこの買収によって想定される会計上のリスクを考えてみたい。

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