‟未病機器×IoT”、新たな体制構築を(page 2)

2016/11/01 21:00
久保田 博南=ケイ・アンド・ケイジャパン 代表取締役社長(医工連携推進機構 理事)

未病機器のIoT化が進む

 現時点でという限定的な切り口でいうなら、介護機器をはじめとする未病機器や健康機器のベースとなっているのが、体温計・血圧計・パルスオキシメータということができる。もちろん、これまでの主役を担っている歩数計や脈拍計などもその仲間入りの代表候補といえるだろう。

 生体情報モニタの歴史は半世紀余りになり、当初のクリティカルケア領域から、未病・健康管理までに拡大してきた。これまでの測定パラメータの中で、主役を演じていた心電図モニタに代わり、これらの手軽に測定できるパラメータが、これからの新規開拓分野の主役になろうと競っているのが現状だ。

 こうした体温計・血圧計・パルスオキシメータなどに無線通信機能が搭載されると、医療機関・介護施設・一般家庭などとの相互接続・ネットワーク構築を可能とする。これらの機器群をスマートフォンへ接続し、データベースとして蓄積すれば、離れて暮らす家族やドクタによりデータの閲覧も可能となる。IoT技術では「もの同士」が相互に制御を行うが、これら機器群は蓄積されたデータを医師や家族が被介護者などの健康状態の判断に使えることを意味する。

 将来、これらの蓄積データの信頼性が高まれば、異常な体温や血圧値の判定もできるようになる。さらに、自動的に救急システムなどへ情報を送れば、未病と医療のつながったIoTシステムとして構築されることとなる。現在、いくつかのメーカーが取り組み始めているが、将来的には医療・未病・健康機器業界全体として、総合的にどう取り組むべきか、新しい体制の構築が急務となる。

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