2016/03/28 00:00
久保田 博南=ケイ・アンド・ケイジャパン 代表取締役社長(医工連携推進機構 理事)

医師会と提携

 こうした不足事態に対応するため、いくつかの取り組みも始まっている。たまたま前出の社員が乗り合わせた機内で、JALの機内誌「SKY WARD」3月号をめくっていたら、“今使っている”パルスオキシメータが紹介されていたので、かなり驚いたらしい。記事のタイトルは「JAL DOCTOR登録制度のスタート」。その記事の中に、2016年になってパルスオキシメータの搭載を始めたという記述を見つけたからだ。

 この記事の主テーマは、2016年2月からスタートした医師登録制度の話。日本医師会が発行する「医師資格証」をもったJMB(JALマイレージバンク)会員が、医師であることの情報を登録することで、飛行中の急病人に対応することを想定したリスクヘッジである。

 「ご搭乗のお客様で、お医者様はいらっしゃいませんか?」という機内アナウンスは、搭乗中にもよく経験する。また、映画やドラマによく使われるシーンでもある。こうした事例が日常的に多く発生していることの証であり、その対応策が必要になっていた。

 機内で急病が発生した際に客室乗務員が登録された医師に直接声をかけ、場合によっては救護のために搭載されている医療機器を活用する。医師が機内に不在の場合はこれらの機器を用いて地上との無線通信により、医療機関に状況を伝えて助言を得る。こうした体制が備えられつつあるのだ。

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