「n型」対「p型」の行方は?

 同氏によると、n型の単結晶シリコン型の生産には高品質の材料と銀ペーストが必要で、そのため生産コストが他の技術より割高になる。太陽光発電産業における競争は、一貫して価格ベースであり、積極的な価格設定が一般的な競争手段とされている。「高変換効率のn型単結晶シリコンのシェアはさらに増加するものの、トップシェアを占めることはない」と見ている。

 ちなみに、単結晶シリコン型におけるn型モジュールの出荷量シェアは38%で、残りの62%は「p型」となっている。現在2017年の「n型」 対「 p型」のシェアはまだ公開されていないが、「p型」のシェアが大幅に拡大したとみられている(図3)。

図1●2017年の世界太陽光発電市場(出荷量)における太陽光パネル・タイプ別シェア
(出所:SPV Market Research)
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 ミンツ氏によると、現在、n型の単結晶シリコン型パネルの生産量で、トップ企業は米サンパワー社だが、韓国勢がシェアを拡大している。

 p型の単結晶シリコン型パネルの生産量でトップとなるのは、中国のジンコソーラーとみられている。同社は昨年11月8日、PERC構造のp型の単結晶シリコン型太陽電池セルで、世界最高となる変換効率23.45%を達成したと発表した。同社の広報担当者によると、PERCは成熟した技術になりつつあり、2018年には量産規模がさらに拡大すると予測している。