過剰在庫でパネル価格暴落

 ITCの5年間延長で今後の市場拡大に明るさが増した一方、米市場に取り組む太陽パネルメーカーにとっては厳しい状況になってきている。その原因は、米市場におけるパネル価格の下落だ。

 米国太陽光発電市場リサーチ・コンサルティング会社SPV Market Researchの創立者で、チーフマーケットリサーチアナリストであるPaula Mints氏はその背景をこう説明した。「中国市場はオバー・パフォーム(予定を上回る供給)しています。(中国)政府が今年の設置容量として求めていたのは15GW。しかし2016年には約28GWが供給されると予想しています。中国市場を期待して大量に生産されたパネルが今その「ホーム(行き場)」を探しているのです。その有望な行き先として、米国とインドが挙げられます」

 過剰になったパネルの在庫が米国に送られ、「現在、米国での中国産パネルの価格は40米セント/Wから55米セント/Wの間です。この価格には(反ダンピング)関税さえも含まれています」と、Mints氏はSPIで語った。40米セント/Wへの下落は、米国のエンドユーザー、ディベロッパーには嬉しいニュースだが、パネルメーカーは、中国メーカーに対抗して米市場で利益を上げるのは難しくなってきたと言える(図3)。

図3●1万8000人以上の来場者で賑わった(出所:Solar Energy Trade Show)
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