コミュニティ全体を再エネに

 キャンペーンは市の運営に関わるエネルギーだけでなく、家庭、さらにビジネスのコミュニティ全体の参加・誓約を支援する。

 ちなみに、カジノで賑わうネバダ州ラスベガス市は2016年末、「100%再エネを達成」と発表したが、公共用建物、コミュニティセンター、消防署、公園などのラスベガス市の所有の建物「のみ」が全て再エネで賄われているということで、賑やかなカジノを含む「眠らない町ラスベガス」全体が再エネ100%というわけではない。

 ローバック氏によると、ラスベガス市のように、市の建物、または市営事業を再エネ100%でまかなう自治体は多いが、「コミュニティ全体」の転換でない場合は、シエラクラブの「Ready for 100%」に含まれない。

 ちなみに「Ready for 100%」の採用・設定の際、以下の総則を取り入れることをシエラクラブは推薦する。

(1) 地域全体(公共施設だけでなく、家庭、商業・産業など全て)の電力消費を再エネ賄う。

(2) 100%の目標を2035年にまでに達成する。

(3) 全てのコミュニティメンバーに公平、手頃な価格で(再エネの)アクセスを与える。低所得層( 良質な環境の中で生活できるが富裕層に対し、環境破壊の被害者となりやすいマイノリティーや貧困層 )、環境正義(公正)、および化石燃料業界に苦しめられたコミュニティを優先的に対応する。

(4) クリーンな再エネのみを利用(原発、天然ガス、石炭、石油、またはその他の炭素ベースのエネルギーを含まない)。

(5) 透明かつ包括的な計画立案プロセスであり、地域社会のメンバーや地域の企業に参加する機会を与える。