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アップルとサプライヤー、稼働と開発中で「再エネ5GW」(page 4)

自社で「クリエイト」する再エネでさらなる前進

2019/05/10 05:00
Junko Movellan=ジャーナリスト
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ネバダ州では電力メニューを「クリエイト」

 電力小売市場が全面的に自由化されていないカリフォルニア州、さらにオレゴン州では、限られた大規模電力需要家が、地域独占電力会社ではなく、直接IPP(独立発電事業者)から電力を購入できる「ディレクト・アクセス」というシステムがある。

 当初アップルはIPP開発・所有の既存の再エネ発電所から電力購入契約を結んだが、後に自社が開発した新規のメガソーラー(大規模太陽光発電所)から電力を調達するようになった。カリフォルニア州のメガソーラー「カリフォルニア・フラッツ」は、米ファースト・ソーラーがモジュール(太陽光パネル)提供とEPC(設計・調達・施工)サービスを担当し、連系出力は280MWとなっている。電力はアップルのデータセンターに供給されている。

 「PURPA法」や「ディレクト・アクセス」が適応されない、電力規制下にあるネバダ州では、地域独占の大手電力会社と提携し、再エネ100%を利用できる新しい電力メニューを「クリエイト」した。アップルが太陽光発電所の新設に関与し、地元の大手電力会社がその発電所を運営し、アップルに長期間、固定価格で新しい電力メニューとして販売する仕組みだ。このパートナーシップにより同社は今までにネバダ州に4サイト(合計320MW)の太陽光発電所を開発した。

 アップルは今後、全ての電力需要を自社でクリエイトした再エネプロジェクトからの電気で賄うことを目指している。

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