エネルギー
1 電力のロス減らす「直流給電」いよいよ実用化
2 [第1回]モーターの種類・特徴を整理、 適切な結線方式を理解
3 太陽光に対するアマチュア無線利用者からのクレームにどう対応すべきですか?
4 太陽光発電市場――2016年の展望~政策・制度から技術、金融を概観
5 動き出す再エネ併用型「大型蓄電池市場」
6 益城町にて、地震後のメガソーラーを巡る
7 「日本の過酷な環境に苦戦した海外製風車」、足利工業大学・牛山理事長に聞く
8 米テスラがパナソニックと太陽電池生産で提携、その真意は?
9 日本メーカーが消えた、2015年太陽電池セル世界トップ10
10 南相馬に稼働した40MWhの巨大蓄電池、運用の現場
11 兵庫のため池に太陽光発電所を次々と浮かべる、加古川の建機部品メーカー
12 イノシシ対策を徹底した和歌山のメガソーラー
13 世界初の「ハイブリッド蓄電池」が隠岐に稼働、Liイオン+NAS電池で再エネ導入量を拡大
14 パワー半導体この1年――買収や協業が相次ぐ、SiCやGaNも浸透
15 秩父に稼働した草の生えないメガソーラー
16 カスタム品から汎用品へ、パワー半導体が安く身近に
17 日本の電源構成、「太陽光は約12%、政府想定より大きく増える」、ブルームバーグが予測
18 「忍び返し」も何のその、太陽光発電所に出入りするイノシシ
19 蓄電池価格が下落 太陽光発電、売るより「使う」へ
20 ゴーカートのように「運転するだけで刈れる草刈機」、太陽光でも活用進む

 電力自由化を迎え、ビジネス面で節目の年となった2016年。テクノロジーオンラインの読者の関心を集めたのは、「DER(分散エネルギー資源)」にまつわる記事でした(右の表の2016年1月1日~11月30日のテーマサイト「エネルギー」におけるアクセスランキングを参照)。

 単に「分散電源」というと、太陽光発電や風力発電などの再生可能エネルギーを活用した発電技術や、ガスコージェネレーション(熱電併給)など小型発電機などを意味します。他方、DERとは、分散電源に加えて、定置用蓄電池やEV(電気自動車)、DR(デマンドレスポンス)などエネルギーを作ったり、貯めたりするモノの総称です。

 電力自由化元年は、大手電力会社の電気料金と比較した際の値引きが競争のポイントとなりました。ただ、大手電力が大規模な発電所の大半を保有するなか、新規参入した新電力が消費者に提示できる値引き額は、さほど大きくありません。2016年のスイッチング率(大手電力から新電力に契約を切り替えた人の割合)は全国で約3%にとどまります。こうした状況から、「競争が本格化するのは、技術のイノベーションを活かしたサービスが出てきてからなのでは」という声が聞こえてくるようになりました。

 記事ランキングを見てみると、まさしくDERに関する技術進化が起き始めている ことが伺えます。

 1位となったのは「電力のロス減らす「直流給電」いよいよ実用化」でした。また、第5位の「動き出す再エネ併用型「大型蓄電池市場」」のように、少しずつビジネスとしても動き出しています

 世界では、太陽光発電や風力発電は“安価な電源”として活用され始めています。蓄電池の価格も、もう少しでビジネスベースに載るところまで下がってきました。世界の電力会社や、DERを活用したビジネスモデルへ舵を切るべく、AI(人工知能)やIoT(モノのインターネット化)のベンチャー企業に投資するなど、動きを活発化させています。2017年はエネルギービジネスが、新たなフェーズへと移行する年になるかもしれません。

直流給電などが注目を集めた