カリフォルニア州副知事のGavin Newsome氏
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 米国カリフォルニア州の干ばつは、2015年で4年目に入っている。シリコンバレーでは、カリフォルニア州だけではなく、人口拡大や気候変動の影響によって全世界で水をどのように確保していくかが重要な問題およびビジネスチャンスになると認識している。

 シリコンバレーにある研究開発やイノベーション促進のために設立された民間の教育機関であるSingularity University(同機関のWebサイト)は、「Drought Impact Challenge」と呼ぶ水関連の技術コンテストを2015年10月29日に開催した。同コンテストに協力したカリフォルニア州副知事Gavin Newsome氏は、「干ばつに対するソリューションとしては、一昔前の産業的な考えに基づいたダムを増やす提案が多い。民間企業の新たな提案にもっと協力できる気がしている」(Newsome氏)。

 今回のコンテストでは、全世界から選ばれた6つの企業が技術のプレゼンテーションを実施した。企業からの提案は、水を節約する技術というよりは、現在に十分利用されていない水源を利用する技術といった傾向があった。コンテストでは優秀な企業3社に5000米ドルの交付金の授与と、Singularity Universityへの入校が認められる。

 結果、下記の企業がコンテストで入賞した。

1.米SunToWater Technologies社

SunToWater社は、大手EMSの台湾Flextronics社からスピンアウトしたベンチャー企業。太陽電池などから発生する熱と乾燥剤を用いて、空気内の水を凝縮する装置を開発している。同社 Co-FounderのJeannie Johnson氏によると、米ダラス市に設置した試作機で既に2年間の運営に成功。装置は1日に約151Lの水を供給し、価格は8999米ドルだという。「装置の製造は比較的に簡単で、量産が始まれば価格は大幅に下げられる」(Johnson氏)。

SunToWater社の空気内の水を凝縮する装置
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