2010年から、中国を定点観測してきた。筆者がウオッチしているディスプレー関連のカンファレンス「Display Innovation CHINA」が毎年北京で開催され、そこに参加してきたからである。昨年も、10月に開催された同カンファレンスに参加した。かれこれ6年にわたって毎年中国を訪問していることになる。最近は、中国のディスプレーメーカーの台頭が目覚ましいこともあり、このカンファレンス以外にも年に数回、北京以外も含めて中国各地を取材などで訪れるようになった。

深セン市最大のコンベンションセンターの周辺。ホテルやオフィスビルが林立し、街がきれいだったのが印象的だった。左下に見えるのがコンベンションセンター。(2014年6月撮影)
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 定点観測してきた6年間を振り返ると、中国は大きく成長し、中国の多くの人が豊かになったと改めて実感する。日本にいると経済成長の鈍化や格差拡大など中国関連のネガティブな報道を目にすることが非常に多いが、実際に中国へ出張してみると、中国は年々成長し、多くの人々の生活が豊かになっていると肌で感じる。

北京の故宮(紫禁城)の近くにある「什刹海公園」の夜景。湖の周囲には昔ながらの町並みが広がり、また、おしゃれなカフェやバーなどもたくさん集まっている。夜遅くまで多くの市民で賑わう。(2015年3月撮影)
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 まず、出張初日の空港で目の当たりにする。この6年間で、日本に旅行に来る中国人がとてつもなく増えた。今でも、年々増えているように感じる。中国に詳しい人に聞くと、日本と中国を結ぶフライトは、日系の航空会社でさえ中国人乗客の方が多いそうだ。中国の国内線でも、飛行機の利用者がものすごく増えたと感じる。例えば、国内旅行ツアーの団体客を中国の空港でよく見かけるようになった。田舎のおばちゃんのような風情の人たちが嬉しそうに、ガイドさんが掲げる旗の後ろをついて行く微笑ましい光景をよく目にする。飛行機での国内旅行を楽しめる人が格段に増えたのだろう。

上海から成都へ向かう国内線に搭乗したときに撮影した。この飛行機はほぼ満席だった。その後、成都から北京へ移動したが、成都の飛行場では国内旅行ツアーの団体客をたくさん見かけ、内陸部の成都でも飛行機旅行が浸透していることを感じた。(2015年3月撮影)
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上海浦東空港のターミナルからタラップまでの移動で乗った連絡バス。大変混雑していたが、乗客は騒ぎ立てることもなく、静かに乗車していた。(2015年3月撮影)
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