図 トヨタ社長の豊田章男氏とスズキ会長の鈴木修氏(右)
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 トヨタ自動車とスズキが2016年10月12日に、業務提携に向けた検討を始めると発表しました。主に、「自動運転車」や「コネクテッドカー(つながるクルマ)」の技術開発で協力するようです。2社で協力して、新しい技術分野における世界の自動車開発競争を勝ち抜くことを目指しています(図)。

 トヨタは2016年8月に、ダイハツ工業を完全子会社にしました。その前年の5月には、マツダとも包括的な業務提携をしています。このように2015年からトヨタは、他社との連携を加速させています。

 自動運転車やコネクテッドカーの開発に加えて、世界的に厳しくなる排ガス規制に対応するためには、電動車両の開発も必要です。これらの開発に1社で対応するのは、さすがのトヨタといえども限界があります。

 10月12日の会見で社長の豊田章男氏は、「今後のインフラ開発における協調や標準化に向けて、仲間づくりが重要になる」と強調しました。仲間づくりを進めることで同社は、将来の持続的な発展に向けた布石を打っています。

 今回のトヨタの動きを見て改めて思ったのは、「日本経済の根幹を支えてきた自動車産業が今、大きな転換期を迎えている」という点です。コンサルティング会社のデロイト トーマツ コンサルティングによれば、これらの転換を迫っているのは以下の三つの要因にあるといいます。

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