「自動車業界の参入障壁ってどんどん下がってますよね。米Google社やDeNAなど新規参入が相次いでますし、ゆくゆくは米Amazon.com社も入ってくるでしょう。ITの思考やスピード感を持ったプレーヤーが強くなりつつあって、誰かが明日、ルールチェンジを起こすかもしれない。ルールチェンジって、誰かに起こされるくらいなら自分でやってしまいたいっていう気持ちでやってます」

図1 IDOMの執行役員で新規事業開発室室長の北島昇氏
[画像のクリックで拡大表示]

 取材の冒頭からこんなことを言われた。失礼を承知で正直に打ち明けると、「ちょっと話が壮大すぎるな」と思った。1カ月ほど前にあった取材で、IDOM(2016年7月15日にガリバーインターナショナルから社名を変更)の執行役員で新規事業開発室の室長を務める北島昇氏の熱弁を聞いていた時だ(図1)。

 2016年8月中旬、IDOMは斬新なサービス「NOREL」を始める。月額定額でクルマを乗り換え放題できるものだ。利用者は月額4万9800円(税抜)を支払えば、100車種以上のクルマから自由に乗り換えられる。車検費用や税金、自動車保険料などは不要だ。

 IDOMは高級外車から軽自動車まで多様な車種を用意し、利用者は乗りたいクルマをインターネットで予約、車両は近くのIDOMグループの店舗で受け取る(図2)。納車から最短90日で別のクルマに乗り換えることもできる。2016年内は「ベータ版」として、東京都と神奈川県、埼玉県、千葉県で展開し、2017年には全国展開を始める計画という。

図2 乗り換え放題サービス「NOREL」の利用方法
[画像のクリックで拡大表示]