中国のPM2.5とスモッグの脅威蔓延中

 中国では深刻なスモッグの脅威が蔓延している。北京では頻繁に大気汚染赤色警戒が発令されている。それだけではなく、上海、広州、重慶でも相次いで警報が出されている。スモッグのPM2.5浮遊微粒子は、人体の健康に甚大な影響を与える。さらに、長期的に見ると、スモッグ被害地域では企業の投資や就職意欲に影響が出る上に、経済発展全般に不利な影響が及ぶことにもなる。

 統計によると、今までPM2.5の一級警戒区域(図1)は北京、天津、河北省(京津冀)地域が中心だったが、近年は華北から華東、華南と中西部までに全面的に拡大している。推計によると、2015年上期の中国190の都市のPM2.5の年平均濃度は60.8mg/m3、その中にPM2.5の年平均濃度が「国家基準35mg/m3」に達していない都市はわずか18都市で、基準を超えた都市は9割以上に達している。さらに、1/4の都市のPM2.5濃度は国家二級基準の2倍以上である。その中でも汚染が最も厳しい10都市は河北省と山東省に集中するケイ台、保定、石家荘、邯鄲、衡水、徳州、カ沢、聊城、廊坊および唐山地域である。

 PM2.5が10mg/m3増加するごとに、心肺疾患者の死亡率の増加幅は10~16%になると実証されている。スモッグが人体の健康に与える危害は大きい。

図1 中国のPM2.5とスモッグの脅威が蔓延中
資料ソース:各種資料を整理して 工業技術研究院IEKが作成(2017年5月)
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