パソコン(PC)市場が縮小し続けている。

 調査会社の米Gartner社によると、2016年第3四半期のPC世界出荷台数は前年同期比5.7%減の6890万台。前年割れはこれで8四半期連続となった。

 PCの不振が続いている背景について、同社の北川美佳子首席アナリストは、スマートフォン(スマホ)などモバイル端末の普及が一層進んだことでPCのライフサイクルが延びたことに加え、新興市場の需要が鈍化したことを挙げている。とりわけ成熟市場では、消費者の大半が少なくとも3種類の端末を所有しているが、これらデバイスのうちPCは優先度が低く、もはやPCを買い替えないユーザーさえ一部に出ていると指摘。一方で、新興市場ではPCの普及率こそ比較的低いものの、消費者の多くは自分専用のPC入手に熱心でなく、スマホやタブレット端末で日常の用が足りているのが現状だとの見方を示した。

 PCにとってはまさに冬の時代、と形容しそうになるが、冬の先には春が待っているもの。ところが、北川氏の見立てを聞く限り、PCにとって明るい材料はどこにもないという印象は否めない。恐竜が絶滅した時代のように、PCも氷河期に入ってしまったのだろうか。

 さて、PCにとっては厳しい環境が続く中、2016年10月最終週に米Microsoft社と米Apple社が新しいPCを発表した。中でもMicrosoft社は、同社初のディスプレー一体型オールインワン機「Surface Studio」でデスクトップ市場に参入した。

米Microsoft社のディスプレー一体型オールインワン機「Surface Studio」
米Microsoft社のディスプレー一体型オールインワン機「Surface Studio」
画像:Microsoft社
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