飛行機はクルマをたどる格好で補機類の電装化などから電動化が進みつつあります。2017年11月には、Airbus社と英Rolls-Royce、独Siemensが、ガスタービンエンジンの一部を電気モーターで置き換えるハイブリッド電気飛行機の飛行実験機を共同開発すると発表しました。さらにその先には空調システムなども含めたフル電動化が期待されています。ドローンも有人飛行を可能にすることでモビリティーへと進化しようとしています。こうしたモビリティーのフル電動化をテーマとした特集を2018年中にお届けする予定です。

 フル電動化を支える先端技術として注目しているのは通信です。既にコネクテッドカーとして、つながる(Connected)ことで快適性や安全性を高める取り組みが始まっていますが、あらゆる機能がフル電動化で一体化すれば、通信によってもたらされる付加価値は、飛躍的に高まるでしょう。

 あまたある通信技術の中で、2018年から商用サービスに向けた本格的なモノづくりがスタートするのが、5G(第5世代移動体通信)です。5Gはこれまで、日本をはじめ世界各国・地域でアプリケーションの実証実験が行われてきましたが、2017年12月に標準仕様の第1版が決まりました(関連記事3)。2018年2月に開催予定の2018年平昌オリンピックが5Gプレ商用サービスが初披露される最初の場になりそうです。日本では2019年開催予定のラグビーワールドカップ2019がその場として期待されています。

3GPPのプレナリー会合で5G標準仕様の第1版が完成(出所:3GPP)
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 新年最初の記事ということで、可能性を最大限、探ってみましたが、クルマの電動化がそうだったように、実用化の際には高いハードルが健在化してくる はずです。それを解決するのはAI(人工知能)技術かもしれませんし、画期的な素材・部品、あるいは新発想の実装技術かもしれません。2018年も日経エレクトロニクスは、伝統的な電気分野に限定せず、端末(エッジ)の中身からクラウドの先まで、さまざまな先端技術を追究して参ります。どうぞよろしくお願いします。