手足を広げて立つと、わずか0.5秒で寸分たがわぬ自分の3Dモデルを取得できる。そんな技術を持つのが、VRCだ。技術を核としたスタートアップ企業を表彰する「J-TECH STARTUP 2018」のアーリー枠で選出された注1)

図1 システム概要
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注1) 「J-TECH STARTUP」(主催:TXアントレプレナーパートナーズ)は、最先端のコア技術「Deep Tech」を基盤とした国内のスタートアップ企業を表彰するもの。2019年2月8日にはVRCも登壇する表彰イベントが開催される(詳細はこちら)。

 VRCは3Dスキャンの技術、3Dのデータを格納するサーバー、これを利用するスマートフォン向けのアプリケーションソフトウエアの3つをそろえている。

図2 3Dスキャンのイメージ
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 3Dスキャンの最新機種である「3D BODY SCANNER SHUNX Ⅱ」は、8角形の頂点に位置する柱に設置された5個(合計40個)の深度センサーおよびイメージセンサーで構成される。これを使って、一気に8方向から測定・撮影する。撮影後、3Dモデルの生成に20秒程度必要である。3Dモデルからは、22か所の関節を検知して、さまざまなポーズを取らせることが可能だ。

 スキャンしたデータは、サーバーに格納し、アプリケーションに配信が可能。例えば、3Dのモーションデータに合わせて躍らせたり、ゲームの中で主人公として活躍させたり、自由に服を着替えさせたりできる。現在の体型とダイエット後の体型を比較することにより、ダイエットへの意欲を促進させる健康ヘルスケア分野や自分とスポーツ選手とのフォームの違いを可視化することでフォーム改善を行うようなスポーツ領域での展開も視野に入れているという。

図3 応用範囲
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 VRCが現在、特に注力しているのは、アパレル分野である。3Dモデルデータから、身長や首囲、胸囲、腹囲、ウェスト、尻囲、肩幅、袖丈、股下、太もも囲などを自動で取得する。これにより、「採寸」「自分の3Dモデルに対する仮想的な試着」「オーダーメイドの発注」「コーディネート」などでの活用が見込めるという。

図4 採寸できる場所
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 現在、既にいくつかのパートナーと上記のようなサービスを開発中である。エンドユーザーに直接最終サービスは提供せず、事業者に対して技術を提供するB to B to Cモデルで売り上げを伸ばす計画だ。

図5 アパレル分野での応用シーン
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